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本来の人間力って?

2016年3月21日(月)

「貴方に備わっている人間力を、今の業務で最大限使用していますか?」セミナーの度に受講している方に この質問をしています。答えは、8割から9割の受講者は、力を出しきれていないとの回答です。 「それでは、今の皆さんはどの位自分の力を出していると思いますか?」の問いには、 60%程度が最も多い答えです。 何故でしょう? 私は、組織に居る時には自分の力を100%出すための努力をかなりやってきたつもりです。 それは、そうすることによって自分の実力を発揮できて楽しい、更に良い仕事ができ、 周りも幸せにすることができるからでした。 楽しく仕事をするためには、自分自身が楽しくするよりも前にしなくてはならないことがあるのです。

セミナーの話に戻りますが、それらの問答の後に解決策としてお話ししていることは、 まず自分を信じて挑戦する気持ちを持って仕事を進めることと、周りの環境を変える努力を することを薦めています。但し、この周りの環境を変えるのは、言うのは簡単なのですが なかなか難しいことで、特に大企業の組織の問題であったり、人間関係になったりすると、 それらを変えることに対するストレスも出てくるのが現実です。 では、どうしたら良いか、最近この課題を必死に考えています。 自分の経験でも周りを変えることはとても大変でした。時間もかかるし、お金もかかる、 時には衝突が生じることもありました。但し、自分のやるべき仕事や働くことに対する想いを 決して諦めなかったのは事実でした。まず諦めずにやり抜くことが重要なのでしょう。 そのように考えると、人間にはもともと「人間力」などは無くて、その人間の持つ意思の力が、 その人間をより良い方向へ導くのではないかと思ってみたりします。 良い仕事、楽しい仕事や人生は、その人の個人の「力」で出てくるのではなく、その「力」を出すための 強い意思や想いなのかもしれません。

2016年3月20日 自宅にて 野口雄志

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