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「働き方改革」に思うこと(その2)

2017年5月7日(日)


前回は、自分の仕事と向き合い、自分の中で消化、工夫し、如何にその仕事に興味を持って
楽しく働くことが出来るかについての考え方を書いてみました。皆さんは、どのように考えますか?
楽しく働くと云うことは、自分の良さや力を100%発揮できる環境を自ら作りだすことで更に良い成果も導き出し、
最終的には自分の仕事に誇りを持つことが出来ると確信しています。そこまでの目標を持たなければ仕事を
していることにはなりません。

さて今回は、少し具体的なヒントを話したいと思います。
1日の仕事をどのように効率的に行い、自分の決めた時間の中で目標を達成することが出来るか、
そしてそれと同じ要領で1週間、1ヶ月と目標をクリアしていく方法です。
この方法が出来るのであれば、特に残業もせずに時間内で仕事を終わらせることが出来ることに
なります。但し、周りに影響される仕事やチームで動く仕事の場合には、この方法をチーム内で徹底して
行わなければ目標の達成は果たせません。チームの中で1人だけ効率的に働いても全体の中では
なかなか上手く回らないのが実態ではないでしょうか?日本企業では、その企業全体で或いはその部門で
徹底して行うことを考えないとなかなか個人の努力だけでは達成ができないこともあります。

さてその方法ですが、まずは常にゴールイメージを持つことから始めます。1日の仕事であれば、その仕事が
全体の中でどの位置にあるのか、そして今日中に行うべきことは何なのか、しかも必ず終わらせることと、
余裕があれば行うこと等の順位付けをしておきます。そしてその為にはどのようにその仕事を取り組むかを
朝1番で計画し、決めておきます。次に周りの環境に影響される項目があれば、常に先に行動し
自分の予定の中に加えておきます。例えば、上司に報告しなければならない案件があれば、
事前に上司の予定を聞いて、時間の約束を取り付けておき(これが自分の予定に入ってくる)、それまでに
説明資料などを作るようにします。
また部下からの報告待ちの状況などでも、部下から言ってくるのを待つのではなく、部下に対して先に時間の指示を行い、
部下にとっても自分にとってもその時間までに課題を解決するという目標を持つようにすることで、時間を有効に使うことが出来ます。
そして3番目は1日のラップアップとして目標の見直しや反省をします。
このように働くこと自体を常にプロアクティブ(事前対策的)に考え、行動することが重要なわけです。
これはITサービスやプロジェクトマネジメントの世界では、非常に重要な行動様式でありこれの有無によって
プロジェクトの成否を左右することもあります。 これを普段の仕事に使わない手はないと考えるわけです。

このように働き方を改革するということは、自分たちの働き方に対して、或いは仕事に対しての取り組み姿勢を
職場全体で考え、行動していくことだと思います。
単に「何時になったらビルの電気を消す」とか「一ヶ月の残業はXXX時間まで」とか「月に一回は3時で終業」などを
決めて守らせることが働き方を改革することではないということです。これらのことは、前述の働き方を真剣に
議論したうえで行わなければ、「働き方」は何ら変わらないということになります。
もっと日本の企業が、そして組織や個人が効率的に働くことによって、良い成果を良い環境で働く人達の
笑顔を持って作り上げることを応援していきたいと思っています。

2017年5月7日                          野口雄志

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